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発言者:《伯爵》 対象者:トシロー・カシマ、アリヤ・タカジョウ クラウスとアリヤの師弟が成した渾身の一撃を受けてなお、老狩人が満足して死にゆく様を待ってから、再生する余裕を見せる《伯爵》。 そこに現れた、血族の滅びの真実を追い求めるトシローと覚悟を固めたアリヤは、協力してこの規格外の怪物に挑んでいくも、赤子の手をひねるように、二人は叩きのめされた。 そんな、厳然たる実力差を何度も思い知らされても、自分に挑む彼らの様を見つめながら伯爵が告げた、美醜で世界を眺める「強者」からの称賛の言葉。 自己が他を排除する行為に、何らかの意味(・・)をつけたがるという性。 それを持つのは人間のみであり、彼らは殺人という行為に対し付与する様々な表現を歴史の中で創り出してきた。 けれども、それは私の観点からすれば、詰まるところ虚構であり装飾、遊戯に過ぎない。 これまで見てきたような凡百の人間、悠久の時を生きる血族などの弱者は、そんな虚構の中で戯れ、滅びるしかなかったが…… 矛盾を前に足掻き、残り僅かな命を燃やし尽くしたあの老人のように─── そして、今どれほど叶わぬと判っていても、決意とやらを掲げて怪物を打倒しようと足掻くおまえ達の姿は美しい。 そう、虚構や幻想を輝かせ、真実と成せるかもしれぬその意志の力に、私は期待しているのだと。 《伯爵》という御伽噺の魔王は、頂点に立つ者としての傲慢を隠すことなく、倒れ伏す二人に言い放つのだった。 本編より 「───ぶしつけな物言いをするのであれば、だ。おまえ達の決断には、何の意味もない(・・・・・・・)」 「“他を殺すには覚悟がいる” と、よく人が口ずさむ言葉にあろう? しかし、私はそうは思わぬ。あれはただの装飾だ」 「蟻を踏み潰して憂う象はいない。肉を貪るのに決意を抱く虎も、また然り。 他を完全に上回る力の差は“殺害”ではなく、ただの“作業”へと行為の姿を変える」 「言ってしまえば、当然なのだ。 自らのために他を淘汰する作業に一々理屈や覚悟を語るのは人の遊戯でしかない」 「そう───人だけが、暴力に意義(・・)を求める」 「単なる殺人行為に意味が欲しい。それ故に、覚悟を形作り誇るのだ。 私が行うのはただの排除でなく(・・・・・)、強く尊い決断である(・・・・・・・・・)と言うために」 「騎士道、士道、忠義も同様、全ては飾り(・・)だ。 他のために、己のために、民のために、主君のために……何も変わらぬ。」 「──よって、美しい(・・・)。 誇るがいい、おまえ達はその虚構(いつわり)に輝きを持たせられるのだから」 「私がおまえ達の精神を好ましく思う理由はそれだ。 決意、実に結構ではないか。飾り立てて、意味を持たせるがいい。 虚実を真実にまで昇華し、生に輝きを宿してみせろ」 「さあ──奇跡を起こす時だ。奮起せよ、戦士たち。私はおまえ達に期待している」 マルスに似て非なると言うか肯定的に捉えた感じだな -- 名無しさん (2018-08-24 07 26 12) マルスはお前らが崇める英雄なんて俺のような殺人鬼と変わらねぇんだよと嘲笑しているのに対して、伯爵は絶対者としての論評って感じだからね -- 名無しさん (2018-08-24 19 13 17) 今日は、絵に描いたような無双に輝ける意味を持たせて良いのか? -- 名無しさん (2018-08-25 15 07 36) 似たようなことはケルちゃんもいってたな。圧倒的すぎて作業になるって相手に期待するのと自分を卑下するとこは真逆だけど -- 名無しさん (2018-08-25 22 48 40) これに一番近いのってイヴァンさんの「本気でぶつかり合うからこそ、命ってのは輝くんだよォッ!」で言ってることに近いのかな?イヴァンさんは虚構を真実にという視点ではなく真実そのものだと考えてるだろうけど -- 名無しさん (2018-08-26 21 26 15) これ何がキツイって、言ってるのが同じ人間じゃなく、元人間とかじゃない、正真正銘の人外(別種)が発言してる事なんだよな。お前も人間の癖にという定番の返しが出来ない -- 名無しさん (2018-08-31 16 00 41) 超越者だから意義を持つことも覚悟なんてする機会もなかったし、グランド√でやっとそれを得れた感じだし -- 名無しさん (2020-06-28 00 27 09) これ単に暴力に限らず、あらゆる生存の為の作業にも当て嵌まると思う。仕事への哲学や心意気とか -- 名無しさん (2020-08-31 14 24 00) 名前 コメント
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「よって、弁護人は正当防衛による無罪を主張します」 【話数・シーン】1話・熊田の現場検証にて 【誰が誰に】成瀬が直人に 解説 11年前の事件と同様の状況を意図的に作り出し、直人の審判での熊田弁護士の言葉と一言一句変わらないこの言葉によってこの事件が直人に対する復讐の幕開けである事を直人自身に告げた挑戦的な台詞。なお、直前の台詞までは中西たちの方向を見て言っていたが、この台詞時は直人のみを見詰めて言い放った。
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気分が悪い日が続く。 自分の心持次第なのかもしれないが なかなか厳しいものです。 どんなに頑張ったとしても難しい 現状が続く。心苦しいものです。 もっとも、それらは自分で招いたもの かも知れないということです。 しっかり刈り取らなければなりません。 やるしかないのだけれど。
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依頼主 花神 出現条件 おいしいの食べたいの…クリア後 クリア条件 以下の神様の親密度を上げる花神 親密度:35 成功報酬 桃の玉錘花神の神具。一振りすればたちまち辺りに花を咲かせる、不思議なステッキのようだが、打撃武器でもある。 依頼時 穢れがあるから、気分が沈んでるみたいなの…気が晴れるように、おしゃべりしてほしいの… クリア時 ありがとうなの…ちょっと、元気出たの…きみと一緒だと、ちょっとがんばれる…気がするの…
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あしたのわたしへ【登録タグ VOCALOID あ 初音ミク 曲 木村わいP】 作詞:木村わいP 作曲:木村わいP 編曲:木村わいP 唄:初音ミク 曲紹介 明日の自分を信じるんだ。 バラード曲だが、内容は木村わいPのいつものアレ。 イラストも木村わいPが手掛ける。 歌詞 (動画より書き起こし) やらなきゃいけないことが まだたくさんあるけど 明日の私ならきっと やりとげてくれるだろう おやすみー コメント 名前 コメント
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人は、いつも気分が良いということはなく、気分がすぐれないこともあります。私の場合も、なんとなく体が疲れていたり、何もしたくないと思うことがあります。そんな時は、何もせずにゆったりと過ごすようにしています。そうすることによって、気分が良くなってきて、体の疲れも取れるようになります。 気分がすぐれないというのは、2種類あると思っています。その一つは、体が疲れていて、動きたくないと思っているとき等です。そしてそのような時は、休むこと時よって、また気持ちが変わってきます。そのため、休んで体を楽にしてあげて、栄養のあるものを食べるようにしています。 またもう一つは、気持ちがふさぎ込んでいるときです。その時は、つらいことばかりを、考えがちですが、私の場合は明るいこと、楽しいことを考えるように心がけています。そうすることによって、自分にはまだまだ楽しいことがたくさんあると、気持ちを前向きにすることができると思っています。
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よってこや 豊橋店 豊橋南部 □おすすめメニュー 京都白トンコツ 価格 650円 特徴 全国でチェーン展開しているので、味もあたりさわりのないものに仕上がっている。 ランチは、銀めし(ライス)が無料 一回の食事で100円の割引券がもらえる 店舗の外観、内装はオシャレで、BGMも僕の好み □情報 住所 愛知県豊橋市弥生町字東豊和59-1 電話 0532-38-5112 営業時間 11 00~24 00 定休日 年中無休 公式ホームページ 地図(GoogleMap) 最終更新日 06.01.25
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読み:じゃによって 英語: 別名:よってもって 意味:したがって。なので。
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「梓ちゃんってホントに軽音部の事好きだよね!いつも話してくれるよ」 「えへへー照れますなぁ」 夕食を取りながら憂と他愛もない話をする。う~ん、ごはんもおいしいし幸せな時間だなあ。 今日の会話にもあずにゃんが登場。二人の共通の友人だし、よく話題に上るんだよね。 可愛くてちっちゃくてちょっぴり頑固でそんでもって可愛くて…私の初めての後輩。 なんだか最近、あずにゃんの事を考えてばかりいる気がする。文化祭が近づいてきて会える時間も減って、あずにゃん分が足りなくなったのかな。 「この前は紬さんが可愛らしい話だったけど、律さんがご飯作ってくれた話とか―」 「そうそう、りっちゃんのご飯美味しかったんだよ~」 「梓ちゃんの先輩自慢に純ちゃんもたじたじになっちゃってさ。皆さん本当にいい先輩なんだね」 「うんうんそうだよね。澪ちゃんはかっこいいし、ムギちゃんは優しいし、りっちゃんは頼りになるし…ハッ」 「どうしたのお姉ちゃん?」 ここまで話を聞いて私はあることに気付いた。 「私、先輩らしい事してない!」 「えっ、そうかな」 そう、後輩のあずにゃんは私にギター教えてくれたりするけど、先輩である私は抱きついたり怒られたり呆れられたり…。 わ、私ってあずにゃんにどう思われてるのかな。さっきの憂の話にも私の自慢話ってなかったような。 「これはまずいよ!」ガタッ 「ひゃあ!びっくりした」 「決めたよ憂。私、先輩らしくなるよ!」フンスッ 「そっか、頑張ってねお姉ちゃん」 先輩らしくなれば、あずにゃんも私の事褒めてくれるかな。私の事好きになってくれるかな…。 私、あずにゃんにもっともっと好かれたい。なんでだかよく分からないけど…まいっか。先輩のお手本は私の周りにいるもんね。 「よーし、やーるぞー!」 「ふふっ頑張るお姉ちゃんも可愛い」 「ごちそうさま。まずはお皿洗いするよ!」 「えっ!?いいのに」 「任せて任せて~」カチャカチャ 「ああっ危なっかしいよ~」 (ふふっお姉ちゃん、梓ちゃんのこと本当に好きなんだろうな。でもそんなことしなくてもいいと思うけどな) (梓ちゃん、凄い分かりやすいんだもん。お姉ちゃんのこと褒めたりはあまりしないけど、1番お姉ちゃんの事…) 「って、私が言うのも野暮だよね」 「ういーなんか言ったー?」 「ううん、何でもないよっ。私も手伝うねお姉ちゃん!」 放課後部室! 今日は文化祭の練習で私以外遅くなっちゃうみたい。だからこれは私が先輩らしく振る舞うチャンスだよ! あずにゃんが来たら先輩らしさを発揮しなきゃ。それまでは木の練習してよう。時間を無駄にはしないよ。 ガチャッ 「こんにちはー。あれ、唯先輩だけ。やっぱり他の先輩たちは劇の練習ですか」 「…」 「唯先輩?…あ、木の練習か。イスにでも座ってよ」 「…はっ!」 しまった。いつの間にかあずにゃんが来ていた! 「や、やっほーあずにゃん」 「ふふっいいんですか、木の練習してなくて」 あうう笑われてるよ。これは不覚だよマイナスポイントだよ…。 「ううん大丈夫。それより練習する?お茶にする?そ・れ・と・も…」 「えっ唯先輩練習するんですか?」 「舐めてもらっては困るよ。私だってやる時はやるのです!」フンスッ 「そうですか。それじゃあ練習しましょう。今用意しますね!」 うーんあずにゃん嬉しそう。やっぱり練習が好きなんだなぁ。 「それじゃごはんはおかずのイントロから行きましょうか」 澪ちゃんみたいに真面目だったら、もっと尊敬されてたかなぁ。 「って唯先輩、聞いてます?」 「あ、うん。よーしじゃんじゃん行くよ!」 「は、はい!」 そう、今日の私は今までとは違うよ!先輩らしくどんどんあずにゃんを引っ張って行っちゃうんだから! 「…でここがこうなるわけです」 「ほほう」 「でサビの所はこうしたほうが」 「ふむふむ」 あずにゃんのほうが上手だからこれはしょうがないんだよ! ジャカジャカジャン 「フンッ…よっ…」 「…」 ジャカジャ …ジャ… 「あ、あれっ?」 「大丈夫ですか?」 「う、うん」 ジャカ…ジャ 「うう…力が入らなくなってきた…」プシュー 「けっこう頑張りましたし、休憩しましょうか」 「そーだn…」 ってまずいまずい。先輩が先に音を上げるわけにはいかないよ。 「まだいけるよっ!先輩だからね」 「は、はぁ」 「えいやー!」 「…そんなに無理しなくても」 「すいません…」シュン だけど私の体力はもう底をついていて、無理に頑張ろうとしてめちゃくちゃな演奏になってしまった。 合わせてくれたあずにゃんに悪いことしちゃったな。はぁ。 「とりあえず休憩にしましょう。私もちょっと疲れちゃいました」 「…そうだ!」 そうだった。練習頑張るだけが先輩じゃないよ!今度はムギちゃんの代わりをしよう。 「私がお茶入れるよ!ムギちゃんからお菓子も預かってるし、先に食べてていいって!」 「ええっ唯先輩が!?大丈夫なんですか」 「ここは先輩にまかせてまかせて~。あずにゃんは先に座ってるがいいさ」 「はぁ。いきなり元気になっちゃって…まあ唯先輩らしいか」クスッ 「えっと、紅茶はこれを使えばいいんだよね。でもって…」カチャカチャ 「うーん、でも心配だなぁ」ソワソワ なかなかいい調子。えっとお湯沸かしたから、あとは熱湯を注いで三分待つ。あれこれってカップラーメンだっけ?えーと 「うわっ!?」ガシャン 「!!だ、大丈夫ですか!?」 「あっつーい!」 「唯先輩!!」 「…」 「もう、軽い火傷でよかったです」 「…うん…」 「じゃあちょっと待っててくださいね」 やかんを倒して指を火傷してしまった私は、保健室で手当てをしてもらい、いまは部室で座らされている。 あずにゃんは代わりにお茶の用意をしてくれている。私がやると危ないって。あずにゃんが。 私って駄目な先輩だな。改めて思い知ったよ。頑張るって言って迷惑ばかり。 澪ちゃんやムギちゃんのようになんてとても出来なかったし。りっちゃんみたいに頼りにならないし。 あずにゃんに、嫌われちゃうよ…。 「用意できましたよ。唯先輩?」 「…うぅ…ぐすっ…」ポロポロ 「どうしたんですか!?まだ、火傷痛いですか!?」 「ふぇ…うぇぇん…ごめんね…あずにゃん…ぐすっ」 「えっちょ、唯先輩?」 「私…全然先輩らしくないし…えぐっ…迷惑掛けるし…ひっく…」 「…なに言ってるんですか。ちょっと落ち着いてください。ほら鼻でてますよ」 「…うん」チーン そういってあずにゃんは落ち着くまで背中をなでてくれた。 「先輩らしい所を?なんですかそれ」 「先輩らしくなれば、あずにゃんが、もっと…」 「もっと?」 「す…好きになってくれるかなって」 「な///」 「だって!だって私普段からあずにゃんに呆れられてるし、ほかのみんなと違って憂達に自慢されないし…」 「…」 「だから先輩らしくなればって思って。だけど全然ダメで…」 「…もう。今日はなんか変だなって思ったら、そんなことでしたか」 「そんなことって…」 「そんなことしなくても、唯先輩は唯先輩のままでいいですよ」 「ふぇ?」 「だから、唯先輩らしくしてください」 「私らしく…」 「そうですよ。そうじゃないと嫌です。先輩の唯先輩じゃなくて、唯先輩って人が私はすk…」 「す?」 「す、推奨します!」 「…あずにゃん!」ギューッ あずにゃんはくるっと後ろを向いちゃったけど、私は背中から思いっきり抱きついた。 「もう…今日やっと抱きついてくれましたね」ボソッ 「ほぇ?」 「なんでもないです。それに私には、唯先輩もいい先輩なんですからね」 ほっぺたがくっつくくらいの距離で、私はあずにゃんの話を聞く。 囁くくらいの小さな声が、二人だけの部室に響く。 「例えば…皆さんと行く合宿、とっても楽しかったです」 「うん、そうだね」 「だけど私にとってみれば、他の皆さんは年上なわけで」 「もちろん皆さん優しいし、全然構わないんですが、やっぱりどこか気を遣っちゃいそうで」 「でも唯先輩は、私と同じ目線でいてくれました」 「唯先輩がいてくれたから、私は何も気にせず楽しめたんです」 「…そっか。全然気が付かなかったよ」 「それに、唯先輩は無意識にちゃんと先輩をしてくれていますよ」 「無意識に?」 「はい。ちょっとした気遣いや私を思ってくれての事が、数え切れないほどあります」 そう言うとあずにゃんは、あずにゃんを抱きしめる私の腕をそっと握った。 「その度に私は嬉しくて、心が温まって、そんな唯先輩の事をもっともっとすk…」 「す?」 「…」 あずにゃんが俯き、静かになった教室。気が付けば日はだいぶ傾いていて、窓から夕日が差し込んでいた。 すると急にあずにゃんが体をくるっと回し、私と向き合う形になった。 腕はまだあずにゃんの体に巻き付けたままなので、距離が凄く近い。そしてじっと見つめあう。 いつものあずにゃんなら恥ずかしがる所なのに、なんだかおかし― 「好きです」 ………へ?今、なんと? 「好きです。私、唯先輩の事好きです。大好きです」 最初はちょっと信じられなかった。でも確かにそう言った。 私の目の前の、可愛くてちっちゃくてちょっぴり頑固でそんでもって可愛くて…私の大好きな人が。 なんだろう。心が満たされていくってこういうことなのかな。ただ私は、目の前の女の子が、愛しくて愛しくてしょうがなかった。 こんな気持ち初めてで、だけどすぐに分かった。私は、この娘のことが…。 「…私もね。私も、大好きだよ。あずにゃんの事、大好き」 言葉にした瞬間、自然と涙が零れ落ちる。あずにゃんの目にも、同じものが光っていた。 私はあずにゃんを思いっきり抱きしめた。私の好きを全部伝えるため。 あずにゃんも負けじと抱きしめてくれた。ただただ抱きしめあった。 暫くして、あずにゃんが体を離しながら言う。 「…前にも言いましたけど、私、唯先輩とだけは先輩後輩の関係を強調して欲しくはありませんでした」 「前って、もしかして川原で?」 「そうです。唯先輩がへんなユニット名言い出すから」 「ごめんごめん。でも、なんで?」 「だって先輩と…先輩後輩なんかよりもっと特別な関係になりたかったから…」 「あずにゃん…結構恥ずかしい事言うね」 「だ、だって唯先輩が///」 「えへへ、でもなれたね、特別な関係」 「…はい」 「あずにゃーん好きーっ」ギューッ 「もう、唯先輩。それじゃあ今までと変わらないじゃないですか」 「だって好きなんだもん」 「…そういえば特別な人同士は、愛を伝えるとっておきの手段があるみたいですけど、ゆ、唯先輩は分かります!?」 「え、それって…」 「せ、先輩ですから、分かりますよね。先輩ですもん///」 顔を真っ赤にして、眼は合わせないようにキョロキョロさせて、なんていうか可愛い。 それに、そのくらい私解っちゃうよ。だって私 「…先輩だもん。今日1番先輩らしい所見せてあげる」 「あ…」 そういって私はあずにゃんの頬に手を添える。 あずにゃんと顔を見つめると、彼女はそっと目を閉じた。 「好きだよ、梓」 「はい…」 次の瞬間、私たちの距離はゼロになった。 「カットー!」 「ふいー疲れた」 「うう本番まであと少しか…」 「りっちゃんに澪ちゃんも凄く良くなってきたわ!」 「ありがとさん!ところでムギ」 「なあに?」 「髪の毛が一か所ピーンってなってるけど、それ寝癖か?」 「あ、これはね。乙女電波アンテナなの」 「…ふ、ふーん」 おしまい! 二人とも可愛い~ -- (鯖猫) 2012-08-31 17 02 31 ほっこりするね。所々の小ネタもなんか嬉しい -- (名無しさん) 2012-09-06 02 12 17 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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今日の宿題 「じゃあ今日の授業はここまでです。」 パタンとアティが本を閉じる。 いつもの日課の青空学校の後のウィルへの授業。 今日も順調に進み、その日の予定はおろか宿題にしようと思っていた分まで全てこなされていた。 「先生。ご指導ありがとうございました。」 ウィルはアティに一礼する。 「はい。お疲れ様。」 アティはにっこりと微笑みを返す。 島で繰り広げられる戦いが徐々に激しさを増す中で、ウィルの授業に対する熱意はそれに比例してか、大変大きくそして真剣なものであった。 教えることをみる間に吸収し、成長していくさまは教えている当のアティも驚くほどであった。 気取られないようにはしているが、影での努力が実を結んでいる結果だろうということがアティにはよくわかっていた。 頑張ってくれるのは教える側としては教師冥利に尽きると言えよう。 しかし、むしろ頑張りすぎて倒れてしまうのではないかと反対の心配をしてしまう。 生徒としては優秀で、出来すぎていて申し分ないんだけど… たまにはもう少し子供らしいこともさせてあげたい。 常々アティはそのように考えていた。 自分は元々戦うことを生業とする軍人であったし、大人だからいい。 だがウィルは…。 まだまだ子供なのに、戦闘に巻き込まれ、貴重な戦力として前線に立つことも余儀なくされている状況だ。 ”戦うな” などと言うつもりは毛頭なかった。 ウィルがそれを望んでないのは十二分にわかっているから。 だけど、彼を戦いに駆り立てたのは他でもない自分なのではないのか…。 そんなことがアティの脳裏を掠めていく。 だからせめて…たまには戦いのことから切り離してやりたい。 そう、思うのだ。 「さて!今日は時間もあることですし、これから何をしましょうか~!」 アティが大きくのびをする。 「これから…って?」 「はい。これからです。せっかく授業が早くおわったんですから…」 アティはにこにこと笑っている。 ウィルを一人で帰しては、自分の望むようにウィルが休んだり遊んだりしないだろうことは目に見えていた。 だからなんとかそれを阻止しようと企んでいるアティなのだ。 ウィルは一瞬ぽかんとした表情でアティを見上げる。 「……。僕は復習と予習があるから。」 しかしアティの気遣いなどつゆ知らず、ウィルはさらりと答えてのけた。 そしてにこにこと笑っているアティを尻目に席を立ち、机の上を片付け始める。 ウィルがこんなにも熱心に勉強する理由…、名目上は軍学校合格という目標のためだ。 だが本当はそれだけではない。 今の戦いで足手まといになりたくない、そしてなによりアティの力になりたい。 …それが本音である。 そのためには授業だけじゃ足りなかった。 やはりアティの思ったとおりで、そんな理由から、ウィルは空き時間を見ては自己訓練に勤しんでいるのだった。 「あ 、待って!ウィル君。」 立ち去ろうとしたウィルにあわててアティが呼びかける。 「何か…?」 「じゃあ宿題!宿題を出しましょう!」 「宿題?…それならかまわないけど…。」 答えたものの、ウィルは首をかしげる。 先ほどは時間があるから何をしようか…と言っていたはずなのに、今度は”宿題”と来たからだ。 どうも矛盾しているような気がしてならないのだが…。 「えーと、今日の宿題は…ですね……。」 口元に人差し指を当て、上のほうを見ながらアティは話し出す。 それが考え事をしているときのアティの癖だということにウィルは最近になって気づいた。 そして、多分気づいているのは自分だけ。 皆といるときは気を張っているからかそんな可愛いしぐさは見せていないから。 ウィルはそんな事にささやかな優越感を感じてしまう。 まあ、授業中しょっちゅうそうしているからいやでも気づいちゃったんだけどね… しかしながら、自分がついついアティの仕草を目で追っているという事実には気づいていないウィルなのだが。 「くす。」 「ん?なに笑っているんですか…ウィル君?」 「え、今僕笑ってた!?」 アティに言われて初めて自分が笑みを漏らしていたことに気づく。 「ええ。どうしたの?」 「な、なんでもないっ。」 顔を覗き込もうとするアティを振り払うように、ウィルは慌てて顔を背けた。 その頬にはうっすらと朱がさしている。 「そうですか??」 ウィルの態度にアティは訝しげに首をかしげている。 ふ、不覚だ。先生を見て笑ってたなんてっ!! 「そ、それより宿題は?」 ウィルは何とか話を戻した。 「あ、そうだったよね。今日のウィル君への宿題は…」 鈍感なのか気にしない性質なのか、 そんなウィルにさしたる疑問も持たず、アティはウィルへの宿題について説明しだした。 「気分転換にゆっくりする…!?」 ウィルはアティの言葉を反芻した。 「はい。」 いつものように、にこにことアティが笑みを浮かべる。 「そんな宿題…。」 予想もつかない宿題を出され、ウィルは困惑した表情を浮かべる。 「あのね、ウィル君。」 「はい…。」 アティは腰をかがめ、ウィルと視線を合わせ諭すように話し出した。 「一生懸命がんばるのはいいことです。でもそれだけじゃ体がもたなくなっちゃうから……ね?」 「先生…」 自分がしていたことを見抜かれていて、そして心配されて… 気恥ずかしさともどかしさと…ちょっぴりうれしさもあいまってウィルは頬を染める。 「わかって、くれた?」 そう言って微笑むアティの笑顔はまぶしくて、思いがけず目の真ん前にあってウィルはどぎまぎしてしまう。 「う…うん。」 そうとだけ答え俯く。 「じゃあ一緒に帰りましょうか。」 「そうだね。」 アティの笑みにつられるようにウィルも笑う。 満足そうに頷いてから、アティはウィルの手をとり、連れ立って船へと帰っていった。 「… でも、先生はひとつだけわかっていないね。」 帰り道、ふいにウィルが足を止め、口を開いた。 「え?」 「先生だって頑張りすぎて無理…してるんじゃないの?」 「…ウィル君…」 自分を見上げるウィルの眼差しは真剣で、アティは言葉に詰まる。 生徒に心配されるというのは教師としては失格で、これではだめだな…と思うのだが、 その反面、ウィルの心遣いを嬉しいと思ってしまう自分がいるのも事実だった。 「先生としてちゃんと見本を示してもらわなきゃいけないよね?」 正論である。 「うう…。そ、そうですねー」 「じゃあ、ちゃんと示してくださいね。」 「……はい。」 生徒に諭され、頷くしかない先生であった。 「…で、結局これなんだ。」 ウィルが半ば呆れ顔でつぶやく。 「はい♪」 反対にかなり乗り気のアティである。 二人がやってきた先は岩浜。 アティが持っているのは釣り竿である。 アティが選んだ気分転換はのんびりと釣りを楽しむことだった。 「さあ!ウィル君。掛け声をおねがいしますよ~」 「え?掛け声?」 意味がわからずウィルは聞き返す。 「この間、一人で釣りにいったんですけどね、ウィル君のあれがないと先生どうも調子が出ないんです。」 ………、この人ってどうしてこう可愛くて嬉しいことを言ってくれるんだろうか。 アティの発言にウィルはわずかに頬を赤らめる。 「だめかな?」 アティは少し寂しげに首をかしげている。 「まあ…、掛け声ぐらいだったらいつでも僕が掛けてあげるから。 釣りに行くときは言ってくれたら、その……つっ、付き合うよ。」 照れながらも、自己主張を交えつつ答える。 「本当?じゃあこれからは大漁間違いなしですね!」 その言葉にアティは満面の笑みを浮かべる。 当然ながらウィルの言葉の本当の意味には気づいていないようだ。 「ふう……。」 ウィルは小さくため息をついた。 まあ、いいか。 「さあ、いくよ……READY GO!」 それからというもの授業の後の釣りは二人の日課となるのだった。 お互いにいい息抜きになっているようである。 (終わり)